米Avayaは,米Motorolaと米Proximと共同で進めている無線LANとIPテレフォニ技術を組み合わせた携帯電話通信ソリューションに向けて新しい製品を追加した。同社が米国時間7月27日に明らかにした。

 同日発表された無線IPテレフォニ向けゲートウェイ「Avaya W310 WLAN Gateway」とアクセス・ポイント「Avaya W110 WLAN Access Points」は,Proxim社と同社の技術を組み合わせて共同開発された。両製品は,IPテレフォニを無線ネットワークにシームレスに拡張する。両製品により,企業の無線通信のセキュリティ,信頼性,音声品質の向上が促進されるという。

 両製品をAvaya社のIPテレフォニ・ソフトウエア「Communication Manager」と合わせて使えば,無線LAN上で音声通話ができるVoWLANが構築される。同VoWLANソリューションでは,Motorola社が同日発表したデュアル・ネットワーク対応の携帯電話機「Motorola CN620」を利用した通信が可能になる。

 同ソリューションは,企業の無線ネットワークと公衆の携帯電話ネットワークのユーザーをサポートするように設計されている。電子メールの音読,企業ディレクトリへのアクセス,電話会議の監視といった高度なIP機能も提供する。

 Avaya社,Motorola社,Proxim社は,同ソリューションの開発を目的として2003年1月から協調関係にあった。3社によるモビリティ・ソリューションは,開発の最終段階にあり,現在北米の数社において試験運用を実施している。同ソリューションは年内に商用化される予定。

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