米NBCと米Microsoftのジョイント・ベンチャである米MSNBC.comはニュース・アグリゲーション・サービス「MSNBC Newsbot」のトライアルを開始した。Microsoft社が米国時間7月27日に明らかにしたもの。

 MSNBC Newsbotは,Microsoft社の検索エンジン「MSN Search」の技術を利用して,「4800以上のニュース・ソースから,パーソナル化したニュースを提供する」(Microsoft社)。7つのカテゴリ(国内ニュース,海外ニュース,スポーツ,エンターテインメント,ビジネス,科学と健康,技術)別にニュース・ヘッドラインを表示するほか,ユーザーが過去に閲覧した記事をベースに,関心のありそうなニュースを提示する。また,話題のニュースや最新ニュースへの推奨リンクも提供する。そのほかの主な特徴は以下の通り。

・主要な新聞,テレビ局,ケーブル・ニュースのWebサイトと,米国内の50におよぶ地域ニュース媒体からニュースを収集。

・発行元サイトへのリンクをたどって,記事全文を閲覧可能。

 「ユーザーは,ニュースをどこからどのように取得しているか,より管理できるようになる。近所のニュース・スタンドのように,毎日利用されると確信している」(Microsoft社MSN事業MSN Information Services and Merchant Platform担当コーポレート・バイス・プレジデントのYusuf Mehdi氏)

 MSNBC.com社ジェネラル・マネージャのCharlie Tillinghast氏は,「ユーザーが1カ所で必要な情報を集められるようにする。MSNBC Newsbotにより,無制限に情報を探求することができる」と述べた。

 ちなみに米Googleも同様のニュース・アグリゲーション・サービス「Google News」を展開している。米メディアの報道(TechWeb)によると,Google Newsは4500以上のニュース・ソースからニュースを収集している。Google NewsとMSNBC Newsbotはともに,ニュースの選定にコンピュータ・アルゴリズムを採用しているが,選び出した記事には相違がみられるという。

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