米Apple Computerと米Motorolaは,デジタル音楽ソフトウエア「iTunes」やオンライン音楽販売サービス「iTunes Music Store」の楽曲を,Motorola社の次世代携帯電話機で再生できるようにする。両社が米国時間7月26日に明らかにしたもの。

 Apple社が携帯電話機専用の音楽再生ソフトを開発し,Motorola社が同ソフトを2005年前半に発売予定の次世代携帯電話機に,標準アプリケーションとして搭載する。ユーザーはUSBやBluetoothを介して楽曲を転送し,再生できるようになる。

 Motorola社会長兼CEOのEd Zander氏は,「iTunes Music Storeで購入した楽曲を,当社の携帯電話機で再生できれば,われわれはともにユーザー層を拡大し,売上高を伸ばすことができる」と説明する。

 一方,Apple社CEOのSteve Jobs氏は次のように述べる。「全世界の携帯電話機利用者数は,2004年末までに15億人に達すると見込まれている。あらゆる携帯電話ユーザーが,iTunesを利用して音楽を楽しめるようにする上で,Motorola社はまたとない提携相手である」(同氏)

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