韓国のSamsung Electronicsは,テキサス州オースチンにある半導体製造工場の拡張工事を開始した。Samsung社が米国時間7月23日に明らかにしたもの。同社が2003年5月に発表した,総額5億ドルかけて行う拡張計画の第2段階にあたる工事である。

 製造面積を3万4000平方フィート(約3160平方m)広げ,製造ラインを新設するとともに,新しい装置を導入して総生産量の拡大を図る。この拡張により,メモリー用ウエーハの月産5万枚体制が整う。対応可能な製造プロセス・ルールは100nm~80nm。新たな製造施設の建物とクリーン・ルームは,2004年中に利用可能となる。装置の設置は2005年7月までに終える。

 現在オースチンの工場では,123nmルールで容量16Mビット,64Mビット,256MビットのメモリーLSIを製造している。従業員数は約970人。3年間かけて約300人増員する予定。

◎関連記事
韓国Samsungの2004年Q1決算,前年同期比50.1%増収で純利益は過去最高
韓国Samsung,米IBM/独Infineon/Charteredと半導体技術開発で提携
2004年6月の北米半導体製造装置業界,受注額は前年比123%増の16億1000万ドル
2004年5月の世界半導体市場は従来パターン通り成長,特に無線関連分野が好調
「2003~2008年のウエーハ生産量は年平均9.2%で増加」,米調査
「2003年の半導体業界,売上高が前年比14.2%増加で復活の兆し」,米調査
「2004年の世界半導体市場の売上高は前年比22.6%増の2170億ドル」,米Gartnerの調査
「世界DRAM市場は今後回復に向かう,ただし2005年に需要が一時下降」,米IDC

[発表資料へ]