ルクセンブルクのSkype Technologiesは現地時間7月23日に,VoIPサービス「SkypeOut」の提供に関して,COLT社,iBasis社,米Level 3 Communications,カナダのTeleglobeの4社と提携を結んだことを発表した。SkypeOutはまもなく開始する予定の有料サービスで,ユーザーはSkype社のIP電話ソフトウエアを使って,パソコンから固定回線や携帯電話などにも電話をかけることができる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Skype社はファイル交換ソフトKazaaの開発者が立ち上げた企業。PtoP技術を使った同社IP電話ソフトウエアにより,パソコン間の通話を無料で行うことが可能。

 SkypeOutでは,COLT社,iBasis社,Level 3社,Teleglobe社の端末サービスを利用し,パソコンと電話網との通話接続を実現する。

 Level 3社ソフトスイッチ・サービス部門プレジデントのSureel Choski氏は,「Skype社が昨年,IP電話ソフトウエアをリリースして以来,170カ国以上にわたる700万人以上が利用している。アクティブ・ユーザーは常に平均40万人以上にのぼるという。これは,Skype社製品のクオリティとVoIPの利点を証明するものだ」と述べた。

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