米Amazon.comは,2004年第2四半期の決算を米国時間7月22日に発表した。売上高は13億9000万ドルで,前年同期の11億ドルと比べて26%(為替の影響を除いた場合は22%)の増収となった。純利益は7600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は18セント)。前年同期は純損失4300万ドル(希薄化後の1株当たり損失は11セント)を計上していた。

 プロフォルマ・ベースの純利益は7500万ドル(希薄化後の1株当たり利益は18セント)で,前年同期の4200万ドル(同10セント)から77%の増益。営業利益は8600万ドルで,前年同期の4200万ドルから増加した。

 「全世界で送料無料を導入したことが,当期の好業績につながった。送料無料は当社にとって高くつくものだが,今後も無期限で継続する予定だ」(Amazon.com社創設者兼CEOのJeff Bezos氏)

 北米部門(米国,カナダ)の売上高は7億9200万ドルで,前年同期と比べて13%の増収。営業利益は前年同期比21%増の6600万ドル。

 海外部門(英国,ドイツ,フランス,日本)の売上高は5億9500万ドルで,前年同期と比べて50%(為替の影響を除いた場合は38%)の増収。営業利益は3500万ドルで,前年同期の1300万ドルから増加した

 また同社は,2004年第3四半期の予測も明らかにした。売上高は前年同期比26~34%増加し,14億2500万~15億2500万ドルの範囲となる見通し。営業利益は5000万~7000万ドルを見込む。

◎関連記事
米Amazon.com,2004年Q1決算を発表,1億1100万ドルの黒字
米Amazon.com,2003年Q3決算報告,売上高が前年比33%の8億5100万ドル
米Amazon.comが2003年Q2決算を発表,「値引きと送料無料サービスが奏功し前年同期比37%の増収」
米Amazon.comが「Health & Personal Care」ストアを開設,米drugstore.comとのeコマース契約を拡張
米Amazon.com,書籍販売大手の米BordersとEC契約を拡大
比較ショッピングがブーム──Yahoo!など大手の参入で早くも過当競争に突入
「2004年の米国オンライン小売り市場は前年比24%増,2008年まで年平均17%で成長」,米調査より
「2003年は電子商取引が急成長,しかしオンライン詐欺も急増」--米VeriSign調査

[発表資料へ]