米Borland Softwareは,2004年第2四半期の決算を米国時間7月22日に発表した。GAAP(会計原則)ベースの純利益は280万ドル(希薄化後の1株当たり利益3セント)。前年同期の純損失500万ドル(希薄化後の1株当たり損失6セント)から黒字転換を果たし。

 同期の売上高は7650万ドルで,前年同期の7630万ドルとほぼ同じレベルだった。前期の7290万ドルからは4.9%増加した。営業キャッシュ・フローは1280万ドル。現金,有価証券,短期投資の合計は2135万ドルとなった

 なおGAAPベースとしない場合,純利益650万ドル(希薄化後の1株当たり利益8セント)となる。同条件の前年同期は純利益350万ドル(同4セント),前期は480万ドル(同6セント)だった。

 Borland社上級副社長兼CFOのKenneth R. Hahn氏は,「コスト管理とセールス・モデルの採用を徹底したことにより,当期は堅実な営業利益とキャッシュフローを達成できた。当社の営業モデルの改善は正しい方向に進んでおり,引き続き調整することにより売上高も上昇するだろう」,と説明した。

 また同社は,2004年第3四半期の業績見通しについても明らかにした。売上高は7500万~7800万ドルの範囲,GAAPベースの1株当たり利益は0セント~2セントの範囲になると予測している。

◎関連記事
米Borland,Java開発ツール標準化団体「JTC」に参加
米Borland,米eBay/米PayPal対応の「Delphi」用SDKを発表
米Borland,要求管理ツールの最新版「Borland CaliberRM 6.0」をリリース

発表資料へ