ドイツのSAP AGは,2004年第2四半期(2004年4月~6月期)と同年前半6カ月の決算を現地時間7月22日に発表した。第2四半期は,ソフトウエア収入が好調で総売上高が18億ユーロ(約22億ドル)に達した。前年同期の16億ユーロから9%(為替の影響を除いた場合は11%)の増加となった。

 純利益は2億4900万ユーロ(約3億500万ドル)で,前年同期の2億1900万ユーロ(約2億6900万ドル)から14%増加した。1株当たりの純利益は0.80ユーロ(約98セント),前年同期は0.71ユーロ(87セント)だった。株式報酬や買収関連費用などを除いたプロフォーマ・ベースの純利益は2億7300万ユーロ(前年同期は2億5300万ユーロ),1株当たり利益は0.87ユーロ(同0.81ユーロ)だった。

 営業利益は,前年同期の3億4000万ユーロから15%増の3億9100万ユーロ。プロフォーマ・ベースの営業利益は,前年同期から10%増の4億2800万ユーロだった。営業利益率は前年同期から1ポイント上昇して22%となった。プロフォーマ・ベースの営業利益率は,前年と同レベルの24%だった。

 ソフトウエア収入は4億9700万ユーロ(約6億ドル)で,前年同期の4億3100万ユーロから15%(為替の影響を除いた場合は17%増加)増加した。特に米国におけるソフトウエア収入が好調で,前年同期の8600万ユーロから63%増(同70%増加)の1億4000万ユーロを記録した。

 同年の前半6カ月みると,純利益は4億7800万ユーロ(1株当りの利益は1.31ユーロ)で,前年同期の4億500万ユーロ(同1.31ユーロ)から18%増加している。総売上高は33億ユーロ。前年同期の32億ユーロから6%増加。営業利益は前年同期から13%増の7億2400万ユーロ。ソフトウエア収入は8億6700万ユーロで前年同期の7億8300万ユーロから11%増収となった。

 また,同社は2004年通期の見通しについて,「これまでの予測と変わらない」としている。2004年通期のソフトウエア収入は前年比約10%増加,プロフォーマ・ベースの1株当たり利益は4.20~4.30ユーロの範囲を見込んでいる。

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