米Apple Computerは,英国,フランス,ドイツにおける有料音楽配信サイト「iTunes Music Store」向けに英国の大手インディーズ系レーベル3社とライセンス契約を結んだ。同社が米国時間7月21日に発表した。

 今回契約したのは,Beggars Group社,Sanctuary Records Group社,V2社。有名アーティストの作品を含む数万曲が新たに追加される。Apple社CEOのSteve Jobs氏は,その他の独立系レーベルも近々同サービスに加わる計画も明らかにしている。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,欧州版iTunesのサービスを開始する数日前に,Apple社と欧州のインディーズ系レーベルとの間でライセンスに関する話し合いが決裂していた。

 独立系レコード会社の業界団体「Association of Independent Music(AIM)」のCEOであるAlison Wenham氏は,「再び話し合いを行なった結果,会員はiTuneの欧州におけるサービス向けのライセンシング条件で合意に達することができた。同業界の将来は,iTunesとその他の同様なサービスの成功と結び付いている」とコメントしている。

 英国,フランス,ドイツ版のiTunes Music Storeは,開設してからわずか1週間で楽曲のダウンロード販売数が80万曲を超えた。同サービスは,70万以上の楽曲をWindowsとMacユーザーの両方に提供する。ユーザーは,個人利用を目的とした場合に限り,ダウンロードした楽曲を最大5台のパソコン上で再生できる。CDへの書き込みは,個々の楽曲ならば無制限,プレイリストは最大7枚まで可能。複数のiPodでの再生が認められている。

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