米IBMは,ソフトウエア開発プラットフォーム「IBM Software Development Platform」に年内に組み込む予定の新機能について明らかにした。IBM社IBM Rational事業ジェネラル・マネージャのMike Devlin氏がテキサス州で開催中の開発者向け会議「Rational Software Development User Conference」で,米国時間7月19日にデモを行ったもの。主に「Eclipse 3.0」技術をベースにする。

 IBM社は,「ソフトウエア開発にビジネス主導型のアプローチを取り入れることで,企業は,ビジネス・プロセス,レガシー・システム,ミドルウエア,ソフトウエア・コンポーネントなどのあらゆる資産からより高い価値を引き出すことができる」としている。

 Eclipse 3.0は,開発における要求事項,モデル,コード,テスト・ケース,欠陥といった開発成果物を共有するためのフレームワークを提供する。これにより,ベンダーの開発部門は多数の補完技術を利用し,簡単に製品どうしを統合することが可能。ロール・ベースのインタフェースを採用しているので,開発チームのメンバーは,個々のニーズに合った環境下で作業に加わることができる。

 IBM Software Development Platformに加える新機能のその他の主な特徴は以下の通り。

・インタラクティブなWebページを簡単に構築するためのJavaServer Faces(JSF)をサポート

・アプリケーションがデータベースから情報を引き出すための共通手段Service Data Objects(SDO)をサポート

・モデル駆動型アーキテクチャに対応したモデリング言語UML 2.0をサポート

・「WebSphere」アプリケーション・サーバーへのリアルタイム実装が可能

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