米Macromediaは,企業向けWebパブリッシング・システム「Macromedia Web Publishing System(WPS)」を米国時間7月19日に発表した。企業がWebとイントラネット・サイトを構築/管理するために必要なツールを提供する。

 WPS通じて,数十人から数千人のコンテンツ・コントリビュータがWebサイトにコンテンツをパブリッシュできるようになる。従来のコンテンツ管理システムと異なり,大規模な実装プロジェクトやコンサルティング・サービスの必要なく,既存のWebサイトに対して数日間で実装できるという。

 同システムは,Webサイト/アプリケーション開発用スイート「Studio MX 2004」,Webパブリッシング・ツールの新版「Contribute 3」,文書をWebページの一部として表示可能にするツールの新版「FlashPaper 2」,新しく発表された「Contribute Publishing Services」で構成される。同製品の詳細は,同社Webサイトに記載されている。また,同サイトでは,プレビュー版を配布している。

 企業ユーザーは,Contribute 3を使ってWebコンテンツをパブリッシュできる。Webプロフェッショナルは,Web開発ソフト「Macromedia Dreamweaver」を含め,Studio MX 2004が収録するツールセットを使ってWebサイトの設計/構築ができる。また,現在Dreamweaverを使っているWebプロフェッショナルは,WPSを通じて技術に詳しくない企業ユーザーと効率的に協調できるようになるという。

 IT管理者とWebサイト管理者は,新しいサービス・アプリケーションのContribute Publishing Servicesを通じてWebコンテンツへのアクセス管理が可能になる。同アプリケーションは,Windows,Linux,UNIXサーバー,J2EEアプリケーション環境に対応しする。

 同製品は,WindowsとMac OS Xに対応する英語版が同年8月にリリースされる予定。フランス語,ドイツ語,イタリア語,日本語,韓国語,スペイン語対応版も年内に出荷が予定されている。

 価格は,ユーザー数によって異なる。10ユーザー・シートを含むパックが2499ドルから。すべてのパッケージで1年間のメインテナンスとサポートが提供される。Contributeのユーザーは,109ドルでWPSシートにアップグレードできる。また,ボリューム・ライセンス向け,政府機関向け,教育機関向けの特別価格も用意する。

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