米AMDが,ノート・パソコン向け新型プロセサ「Mobile AMD Athlon 64 processor 3400+」と「Mobile AMD Athlon XP-M processor 2200+」を米国時間7月19日に発表した。いずれも,直ちに全世界で利用可能とする。

 Mobile AMD Athlon 64 processor 3400+は,x86命令セット・アーキテクチャ(ISA)を64ビットに拡張した「AMD64」と呼ばれるアーキテクチャを採用するパソコン用プロセサ。32ビット・ソフトウエアを高速実行できると同時に,64ビット・アプリケーションへのスムーズな移行が可能という。米Microsoftの「Windows XP Service Pack 2(SP2)」と組み合わせてウイルスやワームによる攻撃を防ぐ技術「Enhanced Virus Protection(EVP)」に対応している。

 米Alienwareとエプソンダイレクトが,それぞれ同プロセサ・ベースのノート・パソコンの販売を開始する。

 一方,Mobile AMD Athlon XP-M processor 2200+は32ビット・プロセサで,AMD社は「超小型タイプのノート・パソコン/タブレットPC両用型マシンに初めて搭載可能なMobile AMD Athlon製品系列のモデル」としている。米Averatecが,同プロセサを採用したノート・パソコン/タブレットPC両用型の製品を7月終わりごろ提供開始する。

 両プロセサの1000個ロット時の単価は,Mobile AMD Athlon 64 processor 3400+が432ドル,Mobile AMD Athlon XP-M processor 2200+が97ドル。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Mobile AMD Athlon 64 processor 3400+は,動作周波数2.2GHz,キャッシュ容量1Mバイト。Mobile AMD Athlon XP-M processor 2200+は,1.6GHzで512Kバイトという。

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