米Unstrung Insiderは,広帯域無線アクセス規格WiMax対応機器の市場に関する調査結果を米国時間7月15日に発表した。同社によれば,さまざまなアクセス機器とラストマイル接続向け機器のサプライヤは,都市エリアにおけるWiMAX対応の無線ネットワーク市場で好機をつかむことができる。

 同調査では,市場におけるWiMax対応機器の可能性を検証するとともに,無線ブロードバンド・ベンダー18社の製品戦略の分析を実施した。

 「WiMaxは,固定無線アクセス市場においてもっともチャンスが大きい。Layer 1とLayer 2における標準化により,ベンダーは開発コストの削減が可能なり,サービス・プロバイダは自信を持ってネットワークに投資できるようになる」(同レポート作者のGabriel Brown氏)

 同調査で明らかになったその他の結果と予測は次の通り。

・11GHz未満のBWA市場は,2004年に4億7000万ドル規模に達し,2008年には9億から14億ドルの規模に成長する

・WiMax対応機器の市場は,2008年までに8億3000万~5億3600万ドル規模に成長する

・イスラエルのAlvarionとその他の小規模ベンダーは,大幅な売り上げ増加を報告している。一方で米Proxim,カナダのSR Telecomは売上高が継続的に低下している

・WiMaxは,無線ブロードバンド向けアクセス機器の購入決定を遅らせる要因になっていない

・WiMaxにおいて3.5GHz帯域が主流だがモビリティの制約に注意すべきである

・免許不要の帯域におけるWiMaxアプリケーションは,業界が現在考えているよりも発展する可能性がある

・主要システムOEMがWiMaxプラットフォームを構築するためにパートナとの提携を模索している

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