ソニーの米国法人Sony Electronicsは,名刺サイズのUSB接続ハード・ディスク装置(HDD)「Micro Vault PRO」を米国時間7月6日に発表した。記憶容量は2Gバイト(ユーザー領域は1.85Gバイト)で,ファイル同期ソフトウエア「Auto Sync」を内蔵している。

 Micro Vault PROは,1インチ型HDDを幅2インチ(約51mm),長さ2.75インチ(約70mm),厚さ0.5インチ(約13mm)のきょう体に収めた製品。巻き取り式のUSBケーブルを備え,使用しない場合にはきょう体内にケーブルを格納しておける。USB 2.0(High-Speed)に対応しているので,パソコンとの接続にドライバ・ソフトウエアは必要ない。

 内蔵のAuto Syncは,パソコンとMicro Vault PROとのあいだでファイルを自動的に同期させるソフトウエア。同期させたいフォルダを指定して実行すると,Auto Syncがパソコン上とMicro Vault PRO上のファイルを比較し,必要に応じて同期してくれる。バージョン・コントロール機能も備えており,最大10世代分の変更を自動的に保存しておける。

 対応OSは,Windows Me/2000 Professional/XP Professional/XP Home Edition。希望小売価格は249.99ドルで,7月後半より利用可能とする。

 また米SmartDiskが同日,容量20GバイトのUSB対応HDD「FireFly」の出荷を開始した。希望小売価格は189.99ドル。

 大きさは幅2.5インチ(約64mm),長さ4インチ(約102mm),厚さ0.5インチ(約13mm)。重さは3.3オンス(約94g)。インタフェースはUSB 2.0で,USB 1.1対応のパソコンでも利用できる。USBバス・パワーで動作するので,電源ケーブルは不要。また,Mass Storage Class互換であるため,ドライバ・ソフトウエアをインストールすることなくWindowsとMac OSで使える。

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[発表資料(Sony Electronics社のMicro Vault PRO)]
[発表資料(SmartDisk社のFireFly)]