「7月の米国旅行市場は活性化，オンライン旅行サイトの予約は約50％増」，米旅行会社

高橋信頼

2004.07.07

　旅行関連サービスを手がける米Cendantは，同社系列会社を通じた予約件数を分析した結果を，米国時間7月1日に発表した。それによると，多くの系列会社で2004年7月の予約件数が前年と比べ伸びており，米国の旅行市場は大いに活気づきそうだ。オンライン旅行サイトの米CheapTickets.comを通じた予約件数は，7月4日を含む週末と7月全体の両方において，前年の同時期と比べ約50％増となる見通し。

　CheapTickets.com社では，カスタマイズ可能なパッケージ・ツアーの需要がとりわけ高く，7月4日を含む週末のパッケージ・ツアーの売上高は前年の同時期より100％以上伸びた。また，昨年はツアーの長さが平均5泊だったのに対して，今年は6泊と，より長いツアーを購入する消費者が増えている。

　ちなみに，Cendant社の系列会社には，格安航空券やパッケージ・ツアーを手掛けるCheapTickets.com社のほか，レンタカーを扱う米Avisや米Budget，エコノミー・ホテル・チェーンの米Days Innや米AmeriHost Innなどがある。

　各旅行分野における主な動向は以下の通り。

・レンタカー：Avis社とBudget社を通じた予約件数の合計をみると，7月4日の独立記念日を含む週末は前年と比べ10％以上増え，7月全体で前年同月比約5％増加。とりわけ，海外でレンタカーを利用する米国人が増えており，メキシコでの利用が同40％増，フランスが同24％増となった。国内では，フィラデルフィア（同24％増）とシアトル（同25％増）におけるレンタカーの利用が多い。

・ホテル：系列ホテル全てにおいて，夏の予約件数が前年と比べ5％増加している。Days Innチェーンの7月の予約件数は同7％増，AmeriHost Innチェーンは同14％増。また，インターネット経由でホテルに直接予約をする消費者が同約50％増となった。