米AT&T Wireless社は,携帯電話のエチケットに関する調査結果を米国時間7月1日に発表した。その結果,42%は,大半のアメリカ人が携帯電話の利用に関してエチケットを守っていないと回答した。しかし,95%は自分が大半の場合に,マナーを守って携帯電話を使っていると主張している。同調査は,米ニューヨーク市とロサンジェルスの携帯電話の利用者それぞれ100人を対象に路上調査を実施したもの。

 「前年の調査結果と同様に,携帯電話ユーザーは,自分が周りの人よりもエチケットを守っていると考えているようだ。しかし,多くのユーザーが,他のユーザーもほとんどの場合にマナーを守っていると考えるようになっている」(同社広報担当副社長のMark Siegel氏)

 調査の結果,42%は,携帯電話ユーザーはエチケットを学ぶべきだと考えているが,58%はアメリカ人の携帯電話の利用がほとんどの場合にマナーを守って携帯電話を利用していると考えていることが明らかになった。

 94%は特定の状況下において携帯電話をマナー・モードに設定することがエチケットだと考えていることが分かった。実際に89%は実行していると答えている。69%は,状況によっては電話をかけるよりもテキスト・メッセージを送信した方が周りの人に迷惑がかからないとしており,およそ半数(46%)がテキスト・メッセージを利用している回答した。

 AT&T Wireless社は,アメリカ人の携帯電話利用に関するエチケット意識を高めるために,ユーザーが自分の携帯電話利用方法を見直し,改善するためのヒントを次のように示している。

・携帯電話に向かって大声を出す必要はない。

・レストラン,美術館,図書館,劇場,公共交通機関など,着信音が他の人の妨げになる場所では,電源を切る,ボイスメールに切り替える,または着信音をオフにするかバイブレータをオンにする。

・これら公共の場所において電話をかける必要がある場合,いったん外に出て電話をするべきである。映画館,電車など,携帯電話を利用できる場所が設けられているところもある。

・ある状況下においては,電話をかけるよりもテキスト・メッセージを送信する方が周りの人たちに迷惑がかからない。

・他のカメラと同じように,写真撮影が禁止されている場所でカメラ付属の携帯電話を使用しない。人の写真を撮る場合は,シャッターを押す前に許可を求めるべきである。

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