米DisplaySearchは,2004年第1四半期における液晶ディスプレイ(LCD)TV市場に関する調査結果を米国時間7月1日に発表した。それによると,同期のLCD TVの出荷台数は前年同期から124%増加して140万台に達した。前期からは11%の減少となった。

 同社は,同年第2四半期の予測として,同社は出荷台数が同期から35%増加するとともに,前年同期からは159%の増加するとみている。

 数四半期に渡ってシェアを縮小していたシャープが復活して,市場シェアを26.5%に伸ばして首位についた。2位と3位は,韓国Samsungとソニーが接戦を繰り広げている。両社は前期からわずかにシェアを縮小し,ともに市場シェアは11.9%だった。

 サイズ別でみると,20インチ以上の市場が全体の53%を占めた。26インチ以上は21%に達した。20~21インチ型が23%でもっとも人気が高く,15~16インチの22%,28~32インチの14%と続く。26~27インチ部門だけが前期から4%増加した。

 9つのサイズ・カテゴリでみると,シャープは,10~14,15~16,20~21,22~24,28~32,33~37インチの部門で首位を収めている。ソニーは,17~19インチと40インチ以上,日本ビクター(JVC)は26~27インチで首位についた。

 同期も引き続き,日本への出荷台数がもっとも多く全体の36%だった。前期の38%から2%減少した。欧州全体が30%で前期の28%から2%上昇した。日本と北米ではシャープが強く,欧州ではオランダRoyal Philips Electronics,残りの地域では韓国LG Electronicsが首位についた。

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