米Motorolaは,イスラエルのCDMA通信事業者Pelephoneに「Push-to-Talk over Cellular」(PoC)システムの提供,実装,委託で契約を結んだ。同社が米国時間7月5日に発表した。同システムは同年8月に利用可能となり,200万人を超えるPelephone社の顧客がPoCサービスを利用できるようになる予定。契約に関するその他の詳細は明らかにされていない。

 PoCは,トランシーバのようにボタンを押すとすぐに会話ができる携帯電話のPush-To-Talk機能を,異なるネットワーク間で利用できるようにする技術。Motorola社は,PoC導入,インテグレーション・サポート,相互運用性テストとともに,PoC対応ハンドセット,クライアント・ソフト,PoCサーバーを提供する。また,サードパーティのGSM/GPRS,UMTS,CDMA対応携帯電話機メーカー,ソフト開発者にPoCクライアント・ソフトのライセンスも提供している。

 Motorola社によれば,通信事業者は,PoCによって既存のCDMA2000 1xとGPRSネットワークを使って収益増加が期待できる。また,グループ通話が普及して“buddy”グループが設定されれば,顧客のサービス解約率が低下するという。

 同社は,現在21カ国でサービスを提供する通信事業者とCDMA2000 1XとGSM/GPRSネットワーク向けPoCインフラの提供で15件の契約を締結している。同社のPoCソリューションは,GPRS,CDMA 2000 1X,WiFiネットワークに対応する。

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