米Dellは,今年春に行ったリサイクル援助プログラムについて,この秋にも同様のプログラムを実施し,22万ドルの支援金を投じる。Dell社が米国時間7月1日に明らかにしたもの。同社が認定した米国およびカナダの団体に対して,それぞれ1万ドルを支給する。

 同プログラムは,Dell社と非営利組織の米National Recycling Coalition(NRC)が共同で実施する。またNRCは認定団体に対して技術支援フォーラムを開催する。

 秋のプログラムでは,地方政府機関,大学,非営利団体など22団体を認定する。「春のプログラムと比べ,約2倍の団体を援助する」(Dell社)。なお春のプログラムでは,アラスカ州からサウスカロライナ州にいたる団体を通じて,800トン以上の不要になったパソコン関連装置を回収したという。

 「この援助プログラムは,埋め立てゴミ処理場からリサイクル品を取り出し,使用済み製品に対する責任のあり方について認識を高めることに成功している。認定団体およびNRCと協力し,プログラムを拡充することで,今後も『パソコン廃棄ゼロ』のメッセージを伝える」(Dell社のPat Nathan氏)

◎関連記事
米HP,欧州の消費者を対象とするインク・カートリッジ回収プログラムを発表
米Dell,リサイクル活動推進のため米企業2社を協力企業に指定
米Dellがプリンタ市場に参入,プリンタ4製品とリサイクル・プログラムを発表
米Dellがプリンタ市場に参入,プリンタ4製品とリサイクル・プログラムを発表
米HPがパソコンのリサイクルを促進する取り組み,製品購入時に最大50ドルを払い戻し
米IBMがパソコン回収サービスを発表,手数料は約30ドルで他社製品もOK
「捨てる」から「売る」へ――中古PC市場に二つの追い風
やっと緒についた米国のパソコン・リサイクル,だが問題山積

[発表資料へ]