米AT&Tは,消費者向けVoIPサービス「AT&T CallVantage Service」の提供エリアを広げ,新たに米国内10州の都市圏でも利用可能とした。AT&T社が米国時間6月30日に発表したもの。

 これまで同サービスは,12州(アリゾナ州,カリフォルニア州,コロラド州,フロリダ州,ジョージア州,イリノイ州,マサチューセッツ州,ニュージャージー州,ニューヨーク州,オレゴン州,テキサス州,ワシントン州)の主要都市で提供していた。新たに利用可能となる10州の都市は以下の通り。

・デラウェア州:ウィルミントン
・インディアナ州:インディアナポリス,マンシー
・カンザス州:カンザスシティー
・メリーランド州:ボルティモア
・ミネソタ州:ミネアポリス/セントポール
・ミズーリ州:セントルイス
・ノースカロライナ州:シャーロット,グリーンズボロ,ローリー
・ネブラスカ州:オマハ
・ペンシルベニア州:アレンタウン,フィラデルフィア
・テネシー州:チャタヌーガ,ノックスビル,ナッシュビル

 さらに同社は,ワシントンD.C.と,ニュージャージー州ジャージーシティ,マンマス,トレントン,ニューヨーク州オールバニー,バッファロー,グレンズフォールズ,ロチェスター,シラキュース,ユーティカ/ローマといった都市もサービス提供範囲とした。

 AT&T社インターネット電話/消費者マーケティング/販売担当上級副社長のCathy Martine氏は,「サービス開始以来,わずか14週で22州72都市をカバーするに至った」と述べる。同社は,2004年9月末までにサービス提供エリアを計100都市に拡大する予定で作業を進めている。

 同社は,新規加入者の増加を狙い,月額料金19.99ドルで6カ月間利用できる割引キャンペーンの締め切りを2004年8月末まで延期するなど,各種販促プログラムも用意する。

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