米Oracleは米国時間6月29日に,サービス指向アーキテクチャ(SOA)ベースのビジネス・プロセス管理プラットフォーム「Oracle BPEL Process Manager」を発表した。Webサービス向けビジネス・プロセス仕様Business Process Execution Language(BPEL)をサポートする。

 Oracle BPEL Process Managerは,米Collaxaの買収により獲得した技術を用いており,Webサービスの連携とビジネス・プロセスの自動化を支援する。各種アプリケーションが混在する環境で,適応性のあるトランザクションやコラボラティブなビジネス・プロセスを簡単に実装できるようにする。ビジネス・プロセス実行エンジン,ビジネス・プロセスの監視およびデバッグ・コンソール,ビジネス・プロセスの設計および作成用GUIなどを備える。あらゆるJava 2 Enterprise Edition(J2EE)アプリケーション・サーバー上で稼働できる。

 「Oracle BPEL Process ManagerとOracle社の統合ソリューションを組み合わせることで,企業はWebサービスの標準インタフェースと移行可能なビジネス・プロセスを利用して,ビジネス・アプリケーション統合の費用を削減することができる」(Oracle社)。Oracle社の統合ソリューションは,グリッド対応アプリケーション・サーバー「Oracle Application Server 10g」のビジネス・プロセス管理とWebサービス機能をベースにし,Business Activity Monitoring技術やルール・エンジン,ビジネス・プロセス管理,企業アプリケーション統合などの機能を提供する。

 Oracle BPEL Process Managerはただちに利用可能にする。評価版はOracle社のOracle Technology Networkサイトから無償でダウンロードできる。Oracle Application Server 10g Enterprise Edition向けアドオン・オプションとして1万ドルで,スタンドアロン製品として3万ドルで購入可能。

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