米PalmSourceは米国時間6月24日,2004会計年度第4四半期(2004年3~5月期)と通期(2003年6月~2004年5月)の決算を発表した。2004年3~5月期の売上高は1760万ドルで,前年同期の1730万ドルから増加した。純損失は290万ドル(1株当たり損失は23セント)で,前年同期の340万ドル(1株当たり損失は34セント)から改善した。

 株式報酬,買収経費,リストラ費用,米palmOneからの分離独立関連費用などを除いた非GAAPベースの純損失は60万ドル(1株当たり損失は5セント)となる。前年同期の非GAAPベースの純損失は60万ドル(1株当たり損失は6セント)だった。

 当期における「Palm OS」搭載機器の出荷台数は140万台で,内訳はハンドヘルド機が78%,スマートフォンが18%,その他が4%。前年同期の出荷台数は150万台で,ハンドヘルド機が88%,スマートフォンが10%,その他が2%だった。

 2004会計年度通期の売上高は7310万ドルで前年度の7340万ドルと比べ減少した。純損失は1520万ドル(1株当たり損失は1ドル40セント)で,前年同期の2180万ドル(1株当たり損失は2ドル18セント)と比べ,赤字が縮小した。非GAAPベースでは120万ドルの黒字(1株当たり利益は10セント)となる。前年度は非GAAPベースで1170万ドルの純損失(1株当たり損失は1ドル17セント)を計上していた。

 同社はまた,2005会計年度第1四半期(2004年6~8月期)の見通しについて,200万ドルの赤字(1株当たり損失は14セント)から収支とんとんとする予測も明らかにした。

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