米Communications Industry Researchers(CIR)は,世界の電子と光スイッチ装置市場の今後の展望について調査した結果を米国時間6月17日に発表した。それによると,同市場は2004年の9億5100万ドル規模から2008年には15億ドル規模に成長する見込みである。

 同市場は,企業の支出増加に後押しされて上向いている。同レポートで予測している期間において,Ethernetとマルチサービス・ボックス内で使用される製品のメーカーは,成長する好機が得られるという。CIR社は,SONETやSDH ADM,クロスコネクト装置部門における売上高が下降する心配はないとしているが,同部門からの新しい実質的な事業収益の可能性は見出していない。

 CIR社によれば,2005年はサービス・プロバイダと企業ネットワーキング・マネージャが高速データ転送ポートとマルチサービス機能を持つ次世代機器の購入を開始する年になる。スイッチ装置は,製品寿命を決定する重要な要因であるため,OEMはプロトコルの変化に容易に対応できるスケーラブルで適応性があるスイッチング技術プラットフォームの購入を望んでいるという。システム・メーカーは,通信事業者による次世代システムへの移行と携帯とパケット・スイッチング機能の両方を備えたITインフラ導入に期待を寄せている。

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