米Microsoftと英Multimap.comは,地図情報Webサービス「Microsoft MapPoint Web Service」ベースのソリューション提供について合意した。両社が英国6月17日に明らかにしたもの。これにより,Multimap社は同社のサービスの一環としてMapPoint Web Serviceを世界各地で提供する。

 MapPoint Web Serviceは,Webサービス・ベースの位置情報サービス。SOAPやXMLを使い,地図,道路案内,エリア別検索などのサービスをアプリケーションやほかのWebサービスなどに組み込むことができる。

 今回の合意により,Multimap社は同社の「Storefinder」やディーラー検索サービスと組み合わせ,MapPoint Web Serviceを再販する。ただし同社は,自社製オンライン地図プラットフォームを使ったソリューションの提供も続ける。

 Multimap社について,Microsoft社MapPoint事業部門担当ジェネラル・マネージャのMichael Graff氏は「地図情報サービス業界において,顧客サポートや顧客中心の対応などに優れるトップ・クラスの企業」と評価する。「Multimap社の強力な実績と,英国および欧州における認知度を利用することで,大きな投資や困難な地理情報システム展開を行うことなく,当社に地図情報技術があることを欧州全域の企業に認識してもらえる」(同氏)

◎関連記事
米Microsoft,位置情報サービス向けサーバー「MapPoint Location Server」を発表
米マイクロソフトが「MapPoint」をWebサービスへ移行,「AOL MapQuest」に対抗
「米Googleなどの地域向け検索サービスが地方新聞の広告にダメージを与える」,米調査
「位置情報サービスへの関心が再燃,市場規模は2010年までに36億ドル」,米ABIの調査
強力特許に揺れるGISベンダー――KDDI、電子地図の標準化狙ってライセンス交渉開始
地理情報システムの業界団体OGC,各種仕様の相互接続をGITAでデモ
たこ焼きの売り上げがGISでアップする――あなたの会社も検討しては?
「2007年には位置情報サービスがモバイル・データ・サービス売上高の40%以上を占める」,英調査

[発表資料へ]