米iPassは,セキュリティ規格「IEEE 802.1x」を採用した無線LANアクセスポイント(ホットスポット)のデモに参加することを現地時間6月15日に発表した。デモは,Wi-Fiセキュリティの移行パスを示すもの。iCell社,シンガポールの情報通信開発庁(IDA),Intel社と共同でシンガポールで開催中のトレードショウ「CommunicAsia 2004」において実施される。

 同デモでは,同社のゲートウエイ認証用の汎用インタフェース仕様(GIS:generic interface specification)を利用して無線へ接続する。iPass社は,802.1x技術の統合を行なう。

 802.1xは,ネットワーク・アクセス制御プロトコル。Wi-Fi対応デバイスとWi-Fiアクセスポイント間のセキュリティを強化する。iPass社は2003年6月に同社のクライアント・ソフトで同技術をサポートしている。

 同社によれば,世界でおよそ1万におよぶ無線LANアクセスポイントがGISに対応しており,数多くのホットスポット・ベンダーがGISサポートの追加を表明しているという。ホットスポットを手がける米T-Mobileは,同社のホットスポット・ネットワークに802.1x技術のサポートを追加する発表している。

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http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/NEWS/20030623/4/

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