米CareerBuilder.comは,雇用と転職に関する調査結果を米国時間6月14日に発表した。雇用を担当する幹部の47%は,2004年第2四半期から第3四半期にかけて雇用を増やす意向である。カナダのSurveySiteがCareerBuilder社の依頼を受けて,1400人の雇用担当幹部を対象に実施したもの。

 回答者の44%は,2004年第3四半期に,最も多くの従業員を採用する予定だ。そのうち48%が「業務,販売,生産性などを拡大するため,新たなポジションを追加する」とし,52%は「自主退社または解雇した従業員を補充するため」としている。
 
 一時雇用については,回答者の45%が「今年中に一時雇用者を採用する」と答えており,そのうち1割は50人以上を一時雇用する見込み。

 雇用担当幹部の約4分の3は海外へのアウトソースをしないと述べているが,10人中1人はときどき海外へのアウトソーシングを実施している。

 転職については,会社員10人のうち1人が今後3カ月以内に転職することを計画しており,さらに5人のうち1人は今後6カ月以内に転職する予定だ。

 「2003年12月には,会社員の57%が『現在の仕事に満足している』と答えたが,2004年5月には,その割合が52%に低下している。雇用が上向いていることから,これまで納得いかないポジションに甘んじていた人々が,喜んで有望なポジションに移ろうとするだろう」(Ferguson氏)

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