米Intelは20億ドルの建設費をかけたアイルランドの300mmウエーハ製造工場「Fab 24」の操業を開始したことを現地時間6月14日に発表した。同社の90nm製造技術を用いる。

 Intel社にとってFab 24は,300mmウエーハを扱う4番目の工場であり,90nm製造技術を導入する3番目の工場。「同工場は,当社が目指している高生産で最先端の製造能力を具体化するものだ。生産効率の高い300mm技術と優秀な従業員により,世界最高の設備の1つとなる」(Intel社CEOのCraig Barrett氏)

 Intel社によると,300mmウエーハは,1枚当たりのチップ生産量を約2.5倍に高められるうえ,部品1個の生産コストを約30%削減できる。また90nm製造技術により,ICのトランジスタ密度を倍増することが可能。Fab 24では,チップのスピードを向上させる「Strained Silicon」技術を利用する。

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