米Radicati Groupが米国時間6月10日に,企業向けインスタント・メッセージング(IM)市場に関する調査結果を発表した。それによると,業務や個人的なやり取りにIMを使っている企業の割合は,北米では85%,全世界では20%という。Radicati社は,2008年末には全世界で80%の企業がIMを使うと予測する。

 同社は,2004年時点の企業IMユーザー数を3億6200万人としている。これが2008年末には6億7000万人に増え,そのうち88%が公衆IMネットワークを,残りの12%が企業IMネットワークを利用するという。「企業IM,IM管理,無線IM,公衆IMネットワークという4分野を合わせた世界市場は,2008年に4億1300万ドル規模に達する」(同社)

 IM導入の目的を企業に質問したところ,「オフィス内のコミュニケーション促進」(44%),「長距離電話料金の削減」(33%),「生産性の向上」(11%),「電子メールと電話の補完)(11%)という回答が多かった。

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[発表資料(PDF形式)]