米Intelは,中国の大連市,成都市の行政機関と無線ブロードバンド提供に向けた技術導入に関する了解覚書を交わした。同社が米国時間6月9日に発表した。Intel社,両市ともに契約の条件に関する詳細は明らかにしていない。

 同覚書は,次世代の無線技術WiMAX(802.16)を活用したネットワーク・インフラを構築する計画の概要をまとめたもの。同技術は,ブロードバンド配備において家庭や企業へのラスト・マイル接続の問題を解消する。

 「大連と成都は,先端技術とITインフラへの投資によって,新しいブロードバンド無線技術の採用を導く機会が得られる。企業や消費者に無線ブロードバンド技術を提供することにより,両市は拡大する世界経済において,技術の創造的な利用を通じて競争力を強めることができる」(Intel社副社長兼アジア太平洋地域営業マーケティング部門ジェネラル・マネージャのJohn Antone氏)

 ちなみに,Intel社は中国最大のオンライン・ゲームのプロバイダであるShanda Networkingと提携を結んだことも発表している。提携により,両社は,デジタル・ホーム機器とエンターテイメント向けのオンライン・コンテンツを共同で開発するという。

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