米連邦通信委員会(FCC)は米国時間6月8日,米国における2003年の高速インターネット回線導入に関する調査結果を発表した。それによると,米国の高速インターネット回線は,2003年末に2820万回線に達し,2002年末の1990万回線と比べ42%増加した。2003年1~6月に18%増加し,同7~12月に20%増加した。

 ここで言う高速インターネット回線は,データ転送速度が200Kbps以上(上り/下りのいずれか)を指す。

 2820万回線のうち,2600万回線は住宅および中小事業向けとなっている。また,2820万回線のうち2030万回線は,データ転送速度が上り/下りの両方で200Kbpsを上回る。

 技術別でみると,ADSLが950万回線,ケーブル・モデムが1640万回線,その他(ADSLを除く有線,衛星,無線,光回線)が230万回線だった。

 ADSL回線数は,2003年1~6月に19%増加,同7~12月に24%増加。2003年1~12月を通じて47%拡大した。

 ケーブル・モデム回線数は,2003年1~6月に20%増加,同7~12月に20%増加した。2003年1~12月を通じて45%拡大した。

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