米Eyeblaster，ビデオ・コンテンツにストリーミング広告を加える「VideoClip Module」を発表

早坂利之

2004.06.09

　米Eyeblasterは，ビデオ広告の作成と管理を行なうソリューション「Eyeblaster VideoClip Module」を米国時間6月7日に発表した。Webパブリッシャと広告主は，ストリーミング・コンテンツ向けにビデオ・ベースの広告を作成して統合できるようになる。また，同社は，新しいビデオ形式を追加するとともに，対応する7つの形式においてストリーミングできるファイル容量を2.2Mバイトに拡大した。

　VideoClip Moduleは，ビデオ・コンテンツと広告をFlashまたはWindows Media形式のいずれかで管理して配信するシンプルなプラットフォームとワーク・フローをパブリッシャに提供する。広告主は，高品質なビデオにFlashベースのインタラクティブなコンテンツを組み合わせることにより，リッチ・メディアによるクリエイティブなオンライン広告を作成できるようになる。また，同製品は，同社の「Rich Media Platform」に完全に統合することができる。

　同製品は，帯域幅を検出することにより，バッファ・サイズを最適化して適切なビデオ・コンテンツを配信する。最大8Mバイトの高品質ストリーミング・ビデオ（300kbps）コンテンツを任意のページ上に配信できる。同社の次世代ビデオ対応リッチ・メディア形式では，550kbpsで最大2Mバイトのストリーミングが可能になる。

　同社のVideoClipベータ・プログラムには，About.com，WWE.com，IFILM.com，CondeNetのStyle.comといった大手パブリッシャが参加している。

　米AccuStream iMedia Researchの調査によれば，2003年に配信/閲覧されたビデオ・ストリームの数は前年から104％増加しており，2004年には1000万本に達すると予測される。別の調査によれば，ビデオ・ストリームの78％は，ブロードバンド・ユーザーによるアクセスだった。2003年において，オンラインで2500ドル以上使った人の割り合いは，ブロードバンド・ユーザーが非ブロードバンド・ユーザーのおよそ倍だった。