米AT&Tは米国時間6月8日に，アジアと欧州でVoIPサービスを提供する計画を発表した。多国籍企業を対象に，2005年のサービス開始を見込む。

　同社のサービスにより，企業は社員に，自宅や出張先のホテルからブロードバンド接続を利用して通話する手段を提供できる。遠隔地の在宅社員は，安全な高速接続通信で，直接会社に電話をかけられる。

　本格始動に先立ち，2004年第3四半期に，オーストラリア，香港，シンガポール，英国でトライアルを実施する。3月に開始した米国のVoIPサービス「AT&T CallVantage Service」の技術をベースにする。トライアル・サービスでは，主に以下の機能が提供する。

・「Personal Conferencing」：即座に会議を立ち上げることができる。最大10人の参加者に対応する。

・「Voicemail with eFeatures」：電話やパソコンで，音声メッセージを確認し，電子メールで転送することが可能。

・「Call Logs」：通話履歴の表示ができるほか，通話を受けた電話番号を素速く電話帳「Phone Book」に登録できる。

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