米Dellは,Itanium 2プロセサ・ベースの64ビット・サーバー「PowerEdge 7250」の出荷開始を米国時間6月7日に発表した。同モデルは,Itanium 2プロセサを最大4個搭載可能。企業向けデータベース,エンジニアリング・アプリケーション,ERPといったアプリケーションに対応することにより「標準ベースのプラットフォームへの移行を促進する」としている。

 PowerEdge 7250は,4Uラック・サーバーで動作周波数1.5GHzのItanium 2プロセサを最大4個搭載可能。メモリーは最大32Gバイト。PCI-Xスロットを8基備える。OSは,「Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition」または「Red Hat Enterprise Linux 3.0」をプリインストールする。サーバー管理用インタフェース仕様「IPMI(Intelligent Platform Management Interface)」に対応するサーバー管理ツール・スイート「OpenManage」を搭載する。

 同社によれば,同モデルは顧客のITオペレーションを支援するMicrosoft社のSQL Server,Oracle社,PeopleSoft社,SAP社,SAS社製の64ビット・アプリケーションに適している。また,財務モデリング,生命科学,石油とガス調査,デジタル・アニメーションといった高性能コンピューティング・クラスタ環境にも対応するという。

 同モデルは,同日世界に向けて出荷される。価格は,1万2400万ドルから。同製品の詳細は,同社WWWサイトに記載されている。

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