米Motorola傘下の米Freescale Semiconductorが,伊仏合弁STMicroelectronics,ドイツInfineon Technologies,オランダRoyal Philips Electronicsの3社による半導体パッケージの無鉛化に向けた活動に参加した。各社がドイツ,オランダ,米国で現地時間6月3日に明らかにしたもの。Freescale社の参加に伴い,これまで「E3」としていた活動グループの名称を「environmental 4(E4)」に変える。

 STMicroelectronics社,Infineon社,Philips社は2001年7月に,無鉛製品用の標準規格を策定する取り組みであるE3を発表し,標準規格案を公開した(関連記事)。この標準規格では,無鉛を「重量比で鉛の量を1000ppm未満に抑えること」と定義し,鉛の代替物質のはんだ特性や信頼性といった項目の基準や,耐湿性レベル(MSL:Moisture Sensitivity Level)を定めている。

 「電子部品やパッケージに使用可能な鉛材料の代替品を開発することで,E4は地球の環境改善を支援していく。さらに我々の活動は,欧州共同体(European Community)が2006年7月1日に開始する電子機器の無鉛化規制への対応に役立つだろう」(4社)

◎関連記事
独インフィニオン,蘭フリップス,STマイクロがPbフリー半導体の標準規格案
米Intelと米NS,LSI製品の無鉛化計画をそれぞれ発表
米Dellが米環境保護局と包括購入協定を締結,「ハードウエア処分時に機密と環境に配慮」
米Dell,リサイクル活動推進のため米企業2社を協力企業に指定
米HPがパソコンのリサイクルを促進する取り組み,製品購入時に最大50ドルを払い戻し
PCリサイクル法
やっと緒についた米国のパソコン・リサイクル,だが問題山積
経営者のためのキーワード 3分間講座――環境会計

[発表資料へ]