セイコーエプソンと米TransAct Technologiesは,セイコーエプソン社の特許技術に関する交渉で和解に達した。両社が米国時間6月3日に明らかにした。問題となっていた特許技術には,POSとバンキング市場向けの印刷アプリケーションに関連したものが含まれる。

 和解の条件として,TransAct Technologies社は過去にさかのぼって無許可で使用していたセイコーエプソン社の特許技術に関する特許権使用料を支払う。その他にも,ESC/POSコマンド・セットを収録する製品に関して,セイコーエプソン社に特許権使用料を支払う。セイコーエプソン社は,将来的に使用する可能性があるTransAct Technologies社の印刷の色変換技術に関連する特許使用権を取得した。

 「セイコーエプソンは,先進技術を提供するために研究開発リソースに膨大な投資をしている。今回の和解は,適切な使用許可を得ずに製品にセイコーエプソンの特許技術を使用する者には,その補償を求めるという当社の姿勢を示すものである」(同社Epson System Device Group副社長のBud Weist氏)

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