米BEA Systemsは中国の香港で現地時間5月31日,アプリケーション開発/統合プラットフォーム「WebLogic Platform 8.1」のユーザー向けサポート・サービス期間を,従来の3年間から5年間に延長することを明らかにした。ユーザーと開発者によるサービス指向アーキテクチャ(SOA)構築を支援する取り組みの一環とする。

 「競合他社より2年間長いサポートを提供することで,顧客はミッション・クリティカルなアプリケーションやSOAを,WebLogicプラットフォーム上で安心して構築できる」(同社)

 SOAは,ビジネス・ニーズに適合したサービスやコンポーネントを,共有,再利用,管理するためのビジネス・モデル。企業はSOAの導入によってIT資産を有効活用し,ビジネス環境の変化に柔軟に対応できるという。

 同社は「SOAという概念はこれまでも存在したが,適切な技術やリソースの欠如がその普及を妨げていた」とし,SOA普及に向けた技術およびリソースの提供を進めている。

 同社の開発者向けサイト「BEA dev2dev」内に「SOA Technology Center」を開設し,開発者が効率的にSOA構築を行えるように支援する。具体的には,BEA社の技術,オープンソース技術,J2EEを使って,SOAベースのアプリケーションを導入する際に役立つベスト・プラクティス,ガイドライン,パターン,ホワイト・ペーパー,サンプル・コード,Webinar(Webセミナー),インタビュー,デモを提供する。

 また,BEA dev2devの一環として「BEA dev2devLive」を設け,SOAとオープンソースに関するインタラクティブなセッション,段階を追ったデモ,Q&Aのほか,一流エンジニアのインタビューのオンデマンド配信などを提供する。

 同社の開発フレームワーク「BEA WebLogic Workshop」をベースにした無償のコンポーネント・パッケージ「BEA WebLogic Workshop Service Control Pack」では,APIに関する専門的な知識がない開発者でも,ドラッグ&ドロップ操作によってサービス指向のアプリケーションやアーキテクチャを容易に構築することが可能。同パッケージはBEA社のWebサイトから入手可能である。

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