インターネット広告の標準策定団体であるInteractive Advertising Bureau(IAB)と米PricewaterhouseCoopers(PwC)が,オンライン広告市場に関する調査結果を発表した。2004年第1四半期の売上高(推定値)は23億ドル弱で,前年同期の16億ドルに比べ38.9%,前期の22億ドルに比べ3.9%増えた。IABとPwC社によると,1996年に統計を取り始めてから最も高い売上高という。

 「2003年のオンライン広告市場は1年間ずっと明るい状態にあり,この傾向は2004年第1四半期も続いた。景気の足腰は相変わらず磐石で,技術インフラの進歩は速く,今後もマーケティング担当者はあらゆるマーケティング/プロモーション活動にインターネットを利用する」(PwC社ニュー・メディア・グループ担当パートナ兼議長のTom Hyland氏)

 なお2004年第1四半期の調査結果は,オンライン広告業者のうち上位15社のデータを集計し,それをもとに市場全体の規模を推定したものである。実測値は,第2四半期の実測値と合わせ2004年7月に報告する。

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