米Dow Jonesは米国時間5月24日に,米国大企業の上級管理職のインターネット利用に関する調査結果を発表した。米Harris Interactiveが実施した調査結果を,Dow Jones社の運営するWall Street Journal紙のオンライン版「Wall Street Journal Online」に掲載したもの。それによると,上級管理職の99%が職場でインターネットを利用しており,家庭でも97%がインターネットに接続している。1週間あたりのオンライン接続時間は平均13.4時間で,2000年と比べて20%増加している。

 調査では,米国企業の会長,社長,CEO,COO,CFO,CIO,CTO,上級バイス・プレジデント,執行ディレクタ,上級ディレクタなどの上級管理職404人を対象に,電話とオンラインでアンケートを実施した。

 上級管理職がインターネットを利用する主な目的は,「ビジネス・ニュースの閲覧」(95%)が最も多かった。ほとんどの回答者が「Webは,自社が関係する時事についてより詳しい情報を得るのに役立つ」と述べている。「インターネットは上級管理職にとって,全国紙に次いで2番目に必要不可欠なツールとなっている」(Dow Jones社)

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・インターネットに接続して,仕事に関するニュースやコンテンツを頻繁に読む上級管理職は68%(2000年の調査時は56%)。趣味など個人的な目的でニュースやコンテンツを頻繁に読む上級管理職は46%(同30%)。

・上級管理職が最も利用するサイトをカテゴリ別でみると,「一般のビジネス・ニュース」が92%(2000年の調査時は81%),「金融関連」が81%(同58%)。

・上級管理職の77%は,家庭で高速インターネット接続を導入している。

・上級管理職は,インターネット接続時間全体のうち37%を電子メール送受信に費やし,63%をそれ以外のオンライン活動に当てている。仕事に限った場合でも,電子メールの送受信(46%)より,それ以外のオンライン活動(54%)に多くの時間を割いている。

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