米Apple Computerは,Mac OS Xに見つかったとされるセキュリティ・ホールに対応したパッチの提供を米国時間5月21日,開始した。同社のアップデート・サービス「Software Update」で自動的にインストールできるほか,同社のWebサイトからもダウンロード可能。

 Apple社Worldwide Product Marketing部門上級バイス・プレジデントのPhilip Schiller氏は,「当社はセキュリティについて真剣に取り組んでおり,潜在的脅威に対処するために迅速に行動している」と述べた。

 今回のパッチ・リリースで修正されたのは,「Help Viewer」アプリケーションの脆弱性。米メディアの報道(CNET News.com)によると,問題の脆弱性を発見した人物は2月にApple社に告知済みだという。またデンマークのSecuniaは,この脆弱性が悪用された場合,不正なWebサイトを通じてシステムを乗っ取られる危険性があるとして,危険度評価を最も深刻な「Extremely Critical」と警告した。

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