米Sun Microsystemsは,米AMDのOpteronや米IntelのXeonといったx86系プロセサ用のUNIX「Solaris Operating System(OS)」に対応するOEMパートナ企業が15社増え計20社になったと,米国時間5月20日に発表した。

 Sun社システム・ソフトウエア・マーケティング担当副社長のAnn Wettersten氏は,「Solaris x86を取り巻く独立系ハードウエア・ベンダー(IHV)の拡大を積極的かつ継続的に推進することで,雪だるま式の効果が生まれ,対応する独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)の増加が期待できる」と述べる。

 「米BEA Systems,米Sybase,米VERITAS Softwareといった大手ISVも,自社ソリューションのSolaris x86対応に合意してくれた。600社を超えるISVが,900種以上のSolaris x86対応ソリューションを用意している。当社はこれからもSolaris OSコミュニティの拡大を図り,Solaris OS利用時の柔軟性向上と選択肢拡大を目指す」(同氏)

 Sun社は,「Solaris x86向けOEMプログラムは無料で参加できるので,リスクが小さく投資回収率(ROI)が高い」としている。OEMは,Sun社のハードウエア互換試験スイートを自由に使えるほか,さまざまな用途や組み込み用として顧客にSolaris OSを再配布するライセンスも利用できる。

 さらに,Solaris OSに対応したプログラム「Sun Software Express」に参加すると次期OS「Solaris 10」など新しい技術への早期アクセスが可能となり,製品の市場投入を迅速化できるという。

 各パートナ企業は,中国の上海で6月2日~3日に開催されるSunNetwork 2004のSolaris x86 Partner Pavilionで,Solaris OS対応ソリューションの展示を行う。

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