米Microsoftは米国時間5月19日,Mac OS対応のオフィス・アプリケーション・スイート「Microsoft Office 2004 for Mac」の販売開始を発表した。同日より,同社Webサイトから,英語および日本語バージョンの同スイートをダウンロードして,30日間無料で試用できる。

 出荷したのは,「Standard」版と「Student and Teacher」版。Standard版には,「Word 2004」「Excel 2004」「PowerPoint 2004」「Entourage 2004」「MSNMessenger Version 4.0」が含まれる。Student and Teacher版は,Standard版と同じ内容を割引価格で提供するもの。米メディア(TechWeb)によると,価格はそれぞれ399ドルと149ドル。これら製品のフランス語,イタリア語,スウェーデン語,ドイツ語,スペイン語バージョンについては,6月に順次販売を開始する。

 なお「Professional」版は,同梱する仮想マシン・ソフトウエア「Virtual PC for Mac Version 7」の開発が遅れていることから,2004年後半のリリースとなった。

 Office 2004 for Macでは,ユーザーが文書作成と情報の管理/共有をより効率的に行えるようにしたほか,「“Macが最初”という機能を多数用意した」(同社)。

主な新機能は以下の通り。

・Track Changes:複数ユーザーによる文書の作成/変更を容易に管理できるように,コメント・バルーン機能を追加し,IMサービス「MSN Messenger」を統合した。

・MSN Messengerの統合:Wordで入力したコメントから「MSN Messenger for Mac Version 4.0」の起動が可能。

・Unicode対応:30言語以上の入力と表示をサポート。

・長いファイル名に対応:31文字を超えるファイル名にも対応。

【訂正】掲載時「出荷したのは英語および日本語バージョン」と記述しておりましたが,正しくは「同日より,英語および日本語バージョンをダウンロードして試用できる」です。日本での発売は各単体製品が6月18日,「Microsoft Office 2004 for Mac Professional Edition」が7月23日です。お詫びして訂正いたします。

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