米Lyra Researchが米国時間5月17日に,DVR(Digital Video Recorder)市場に関する調査結果を発表した。それによると,消費者のテレビ視聴の満足度は,DVR購入によって大幅に高まっているようだ。DVRを購入する前は,テレビ視聴に「たいへん満足」している消費者の割合は7%だったが,DVR購入後に同じ質問をしたところ,72%が「たいへん満足」と回答した。

 調査は,米国のDVRユーザー600人以上を対象にアンケートを実施したもの。こうした満足度の変化は,年齢,性別,収入,教育レベルに関係なく,全般的にみうけられるという。

 「今回の調査は,消費者がDVRに強い好印象を持っており,テレビ視聴体験においてDVRが重要な役割を果たしていることを示している。DVRは早期導入者にとどまらず,大衆市場にアピールすることは間違いない」(Lyra Research社Electronic Media Research部門ディレクタのSteve Hoffenberg氏)

 Hoffenberg氏はDVDについて,「人々の生活に重大な影響を与える正真正銘の画期的製品」と評価する。しかし「DVRではCMスキップ機能が頻繁に使われるため,テレビ広告業界は同じくらい大きな影響力を持つ打開策を見いだす必要がある」(同氏)と指摘した。

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