米Analog Devicesは,2004会計年度第2四半期(2004年2月~4月期)の米国時間5月13日に決算を発表した。売上高は6億7850万ドルで,前期から12%,前期同期から35%の増収となった。同社の取締役会は,発行済み普通株式1株あたり6セントの現金配当を支払うことを明らかにしている。

 会計原則(GAAP)ベースの純利益は1億5260万ドル(希薄化後の1株当たり利益39セント)で,前年同期の7130万ドル(同19セント)の2倍を越える増収となった。前期の1億1680万ドル(同30セント)からも31%増加している。

 「売上高,販売利益,ESPのすべてが当期始めの予測を大きく上回った。高性能アナログ製品,DSPコア技術の普及によって,引き続き同期の需要は促進された。粗利益率は59.2%に上がり,前期に達成した57.1%を2.1ポイント上回った。さらに,売り上げに対する営業経費は31.5%に縮小され,前期から1.5ポイント改善された。その結果,営業利益率が3.6ポイント上がり27.7%になった」(Analog Devices社社長兼CEOのJerald G. Fishman氏)

 同氏によれば,地域別にみると売上高の成長は,北米がもっとも高かった。同期において,欧州,日本,アジアのその他の地域も売上高を大きく伸ばしているという。

 今後の見通しについて,同氏は,売上高はおよそ7~10%増の7億2500万~7億4500万ドル,ESPは43~45セント範囲になるとする予測を明らかにしている。

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