米Dell Computerは,1月30日締めの同社2004会計年度の環境問題に対する取り組みとその成果を明らかにした。同社が「2004 Sustainability Report」の中で米国時間5月12日に発表したもの。
それによれば,同社は,米国において同会計年度に重量にしておよそ1600万キロのコンピュータ製品の回収に成功している。また,2005会計年度に向けて,リサイクル・プログラム,資産回収サービス,寄付,イベントを通じて回収率をさらに50%改善する目標を明らかにしている。
回収されたコンピュータ製品の内訳は,「Dell Recycling」プログラムによって回収された一般ユーザーのコンピュータ製品,同社の資産回収サービス「Asset Recovery Services」による企業,政府機関,学校からのコンピュータ製品,Dell Recyclingを通じて寄付された製品,同社が主催,または後援したリサイクル・イベントで回収した製品,再利用またはリサイクルを目的として返却されたリース製品など。回収に成功したおよそ50%がこれらを通じて集められた。
残りの50%は,同社が所有した機材,購入後30日以内に返却された商品,使用されなかったスペア部品などで構成される。
同社の環境問題に対する取り組みと成果は,同社のWebサイトで発表している。
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