ノルウェーのOpera Softwareは現地時間5月12日,Webブラウザの新版「Opera 7.50」をリリースした。新版では,ユーザー・インタフェースを大幅に改良しており,ユーザーは新しい選択パネルからよく利用するインターネット機能に簡単にアクセスできる。

 Opera 7.50には,電子メール,IRC対応チャット・クライアント,連絡先データベース,RSSニュース配信などの機能が含まれる。プログラムのサイズは3.5Mバイトで,「高速,軽量のブラウザ・アプリケーション」(Opera Software社)。Windows,Mac OS,Linux,FreeBSD,Solarisに対応する。

 「ほとんどのインターネット・ユーザーは,ブラウジングに時間がかかり,何年も前の古びたアプリケーションでオンライン活動を行っている。米Microsoftは『Internet Explorer』のメジャー・アップデートを数年間実施していないし,実施する予定もないようだ。より効率的なオンライン利用を実現したいインターネット・ユーザーは,Operaで感動的な体験を味わうことができる」(Opera Software社CEOのJon S. von Tetzchner氏)

 Opera 7.50は,広告を表示する無償版のほか,広告を表示しない39ドルの有償版を用意する。有償版にはプレミアム・サポートが付属し,「Opera Web Mail Premium」を半年間無料で利用できる。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,Opera Software社の売上高のうち,約3分の1はパソコン用ブラウザ,残りは携帯電話などの非パソコン用ブラウザが占めるという。

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