米Jupitermediaの一部門であるJupiterResearchは,携帯型ゲームに関する調査結果を米国時間5月11日に発表した。それによると,携帯型ゲームの利用者数は,2003年の2300万人から2009年には4300万人に増加するという。「携帯型ゲームの売上高は,同期間に16億ドルから27億ドルに成長する」(JupiterResearch社)
ユーザーが携帯型ゲームに用いる装置は,1)任天堂「GameBoy」などのゲーム専用機,2)フィンランドのNokiaの「N-Gage」や米Tapwave「Zodiac」などのハイブリッド型ゲーム機,3)PDA(週5時間以上ゲームを利用),4)携帯電話(同),に分かれる。
携帯電話で週5時間以上ゲームをするユーザーは,携帯電話のゲーム対応機種の普及に伴い,2009年まで年平均16%で増加する見込みだ。
「今後5年間は,主に競争が市場の拡大を加速させる。ゲーム機メーカーやコンテンツ開発者が幅広い層にゲームを提供するにつれて,驚異的な成長をみせるだろう」(JupiterResearch社バイス・プレジデント兼リサーチ・ディレクタのMichael Gartenberg氏)
米メディアの報道(CNET News.com)によると,携帯型ゲーム機を所有している成人インターネット・ユーザーは17%で,女性が3分の2近くを占める。ただしティーンの場合は,34%が携帯型ゲーム機を所有し,約3分の2が男性という。
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