米Microsoftとゲーム・コンテンツ開発・販売大手の米Electronic Arts(EA)は,Microsoft社のオンライン・ゲーム・サービス「Xbox Live」向けにEA社の人気ゲームを供給することで提携した。5月12日~14日にカリフォルニア州ロサンゼルスで開催される2004 Electronic Entertainment Expo(E3)を目前に控えて,両社が米国時間5月10日に発表した。契約に関する詳細は明らかにされていない。

 両社の長期的な提携を通じて,今夏よりEA社の「EA SPORTS」と「EA GAMES」タイトルがXbox Liveを通じてオンラインでプレイできるようになる。15を超えるEA社の人気タイトルがXbox Liveに追加される。

 加えられるのは,フットボール・ゲーム「Madden NFL 2005」,バスケットボール「NBA LIVE 2005」,サッカー「FIFA Soccer 2005」,「Need for Speed Underground 2」「Burnout 3」,「TimeSplitters Future Perfect」,「Battlefield」など。

 Microsoft社は,EA社との契約に加え,Xbox向けに提供が予定されているその他のゲームも同日発表している。11月9日にリリースされる「Halo 2」を始めとして「DOOM 3」(Activision社),「Dead or Alive Ultimate」(Tecmo社),「Fable」(Big Blue Box Studios社とLionhead Studios社),「Forza Motorsport」(Microsoft Game Studios社),「Jade Empire」(BioWare社)などのが追加される。また,各社との協力により秋にはおなじみのゲームを集めた「Xbox Live Arcade」の提供も予定している。

 また,Microsoft社は,プレイ中に通信する機能を提供するソフトウエア「XNA」を発表した。Sigil Games Online社の複数プレイヤによるオンライン・ロールプレイ・ゲーム「Vanguard: Saga of Heroes」では,Xbox Liveの音声と通知ソフトウエア・ツールが採用されるため,モバイル・デバイスや携帯電話などに「MSN Messenger」で対戦相手のオンライン・ステータス,ゲーム状況などが通知されるようになるという。

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