米Jupitermedia傘下のJupiterResearchは,米国におけるティーンのインターネット利用に関する調査結果を米国時間5月6日に発表した。それによると,ティーンのインターネット利用者数は現在の1800万人から,2008年には2200万人に増加する見込み。

 今回の調査結果は,13~17歳のオンライン利用者1800人を対象にアンケートを実施したもの。

 JupiterResearch社バイス・プレジデント兼シニア・アナリストのDavid Card氏によると,「ティーンのインターネット利用時間は週7時間であるのに対し,テレビの視聴時間は同10時間。その差は成人と比べて大きい」という。ただし,インターネットを利用するティーンのうち,71%は定期的にインスタント・メッセージを使い,30%は定期的にブログなどのコンテンツにアクセスしており,成人よりその割合が高い。

 ティーンのインターネット利用者の17%は「teen influencers(ティーン・インフルエンサ)」と呼ばれ,マーケティングやメディアの主要ターゲットとなる。ティーン・インフルエンサは週8時間をインターネットに費やし,あらゆるオンライン活動に積極的に参加する。トレンドや製品に関する内容を周囲に広めるだけではなく,スタイル,音楽,映画などを利用したマーケティング・キャンペーンも受け入れる。平均よりも少し裕福な層に属し,53%が少女だ。

 「少年よりも少女の方が早熟だというが,この現象はインターネットでも当てはまる。14歳の少女は,17歳の少年よりも積極的にインターネットを活用している」(JupiterResearch社リサーチ・ディレクタのVikram Sehgal氏)

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