米AMDは,ノート・パソコン向け64ビット・プロセサの新版「省電力モバイルAthlon 64 2800+」と「同2700+」を米国時間5月6日に発表した。AMD社は「薄型軽量のノート・パソコン向け」としている。

 両プロセサは,将来リリース予定の米MicrosoftのWindows XP Service Pack 2(SP2)と組み合わせてウイルスやワームによる攻撃を防ぐ技術「Enhanced Virus Protection」に対応している。

 同社の既存モバイル・プロセサ同様,電力管理技術「AMD PowerNow!」を採用しており,バッテリ駆動時間が長いという。さらに,「現在最も広く使われている無線ソリューションと互換性がある」(同社)

 1000個ロット時の単価は,省電力モバイルAthlon 64 2800+が241ドル,同2700+が209ドル。両プロセサ搭載ノート・パソコンは,世界各地で直ちに利用可能とする。

 台湾のAcerと中国のAmoi Electronicsが,両プロセサ対応ノート・パソコンのリリース計画を表明している。Acer社は「Ferrari」ブランドの製品を2004年5月に,Amoi社は「Va」製品系列のモデルを2004年後半に提供する予定。

◎関連記事
米Intelが4種類のモバイル向けプロセサを発表,0.13μm製造プロセスを採用
米Intel,将来版Pentium M,Centrino,新ノートPCコンセプト・モデルなどを発表
米Intel,将来版Xeon,Pentium 4で64ビット・アプリ実行を可能に
米Transmeta,新型プロセサ「TM5700」「TM5900」を発表,1GHzでサイズは従来品の半分
「米Intelと米AMDの64ビットx86アーキテクチャ,互換性は100%近い」,米調査
「米Intelと米IBMが優勢」――64ビットCPUの比較調査
「2006年にデスクトップPCを主に利用する企業ユーザーは45%,ノートPCの1/3はタブレット型に」,米調査
「2003年Q3のプロセサ市場は前期比17.7%増収,ノートとデスクトップともに需要が急増,米IDC

[発表資料へ]