米Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)は米国時間5月5日,母親のインターネット利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,母親の89%が「全ての用事を済ませる時間が足りない」と回答し,80%が「家庭内の雑用や家事の一部をオンラインで処理し,1週間あたり平均2時間の自由時間を作り出している」ことが明らかとなった。

 調査は,AOL社から委託を受けた米Opinion Researchが,18歳未満の子供を持ち,インターネットを利用する母親1653人を対象に実施したもの。

 母親の68%は「午後7時~午前6時」にインターネットを利用し,20%は「午前6~8時」にオンライン接続している。「母親は日々の雑事に追われて忙しいため,夜間や早朝に集中してオンラインを利用せざるを得ない」(AOL社)

 AOL社Life Management and Community部門シニア・バイス・プレジデントのTina Sharkey氏の説明によると,「現在の母親は,子供の宿題の手伝いを始め,料理,運転,人との付き合いなど,様々な役目をこなす必要がある。母親はインターネットを時間節約ツールとして活用することで,日常生活を管理し,自分の時間を作り出している」という。

 その他の主な調査結果は以下のとおり。

・母親の95%が「インターネットを利用することで,請求書決済,家族や友人とのやり取りなど,定期的な活動のための時間を節約できる」と回答

・母親の54%以上が「インターネットは整理整頓に役立つ」と回答。利用する機能は「電子メールを使ったアラートやリマインダ」(67%),「カレンダ」(37%),「ファイリング・システムやフォルダ」(32%)

・母親の25%がオンラインのコミュニティ,メッセージ・ボード,またはチャットルームで新しい友人を作っており,26%はメンバーとして,これらを定期的に訪れている

・母親が所属するオンライン・グループのうち,最も多いのが「母親と妊婦に関するグループ」(31%)で,「減量に関するグループ」は10%,「地域関連のグループ」は8%

・母親の55%近くがオンライン・ゲームを利用しており,そのうち14%が深夜から午前6時にかけてゲームをしている

・インターネットの平均利用時間は,家事関連を除いて1週間あたり7時間

・母親の71%は子供を膝などに抱えてオンラインにアクセスしている。子供と一緒に利用するのは「ゲーム」(62%),「電子メールやインスタント・メッセージ」(51%),「宿題の調査」(39%),「オンライン・ショッピング」(38%),「音楽の視聴やダウンロード」(19%),「物語の読み聞かせ」(15%)

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